株式会社JTB商事様「JTBショッピング」
ECサイト構築

旅を出発点に新しい価値を創造し続ける『旅の総合商社』

JTB商事様の成り立ちについて教えてください。

2005年4月に、JTBグループの「株式会社 JTBトラベランド」の商事事業部門が独立したJTBグループの商事会社です。『旅の総合商社』として、旅行をより快適なものにするための様々な商品・サービスを提供しています。

どのような事業を展開していらっしゃるのでしょうか？

私たちは、旅行の専門家集団であるJTBグループの豊富な情報とノウハウを駆使して、旅行をされるお客様が旅をより快適に楽しんでいただけるよう、様々な商品やサービス、ソリューションの提案を行っています。

1つ目に「旅館・ホテル商事」事業。アメニティグッズ、客室備品、設備機器などをはじめとしたあらゆる商品を取り扱い、旅館・ホテルなど宿泊施設の満足度の向上を商事会社の立場から幅広くサポートしています。2つ目に「一般商事」事業。JTBグループの国内・海外ネットワークを駆使して取り揃えた海外・国内のお土産品のカタログ通販やカタログギフト販売、企業の販促活動をサポートする商品などの取扱い、スーツケースや旅から生まれた便利グッズなどを百貨店や量販店への卸販売や直営店販売をしたりしています。3つ目に「Web販売」事業。先に述べた２つの基盤事業で取り扱っている商品を中心に、旅行関連事業に強い商事会社という特性を活かして開発した商品のWebを介しての販売や訪日インバウンドのお客様に対する日本のモノの販売をグローバルに展開しています。このように私たちの会社では旅に関連する幅広い事業を手掛けています。旅行会社ではありませんが、お客様の「旅」を陰から支える、いわば『縁の下の力持ち』的な会社です。

会員特典ポイントを利用した利便性の高いECサイト開発

今回開発対象となった「JTBショッピング」の特徴について教えてください。

旅をテーマとしたお土産・お取り寄せショッピングサイトです。帰国日にあわせて届く海外お土産や当社バイヤーがお勧めする地域の銘菓等が注目を集めています。JTBのお客様のトラベルメンバーに対して、➀会員割引　➁ポイントが貯まる・使える　 ➂5,400円以上の購入で送料無料　の3つの特典を提供しています。

リニューアル前、どのようなことが課題となっていましたか？

2017年4月のオープン時から、ポイントが貯まることを会員特典の１つとしていましたが、ポイントが使えないことで、お客様への利便性の提供が不十分でした。

そのようなご状況の中でアピリッツに期待されたこととは何でしょうか？

2018年10月から、JTBトラベルメンバーのお客様が、安心かつ着実にポイントを使えることを目的として、業務フローの再整理と推進計画に基づいたJTBトラベルポイントシステムとのAPI連携を可能する機能のシステム開発および実装を依頼しました。

お客様の流入と売り上げが拡大し、JTBの顧客戦略へも貢献

リリース後のサイトはいかがでしょうか？変化やご評価について教えてください。

期待どおりのJTBトラベルポイントの利用件数、利用金額で推移し、販売も順調に拡大中です。これまでのWebメディア広告からの流入に加えて、本来あるべきのJTBの旅行のお客様の流入が大幅に増加しており、注文転換率や平均単価の増加とあわせて、売上が大幅に拡大しています。また、JTBトラベルポイントが使えるようになったことで、旅行以外の物販の商品をJTBグループのお客様に提案、推奨しやすくなりました。

安定的に商品・サービスを拡充し顧客満足の高いショッピングサイトへ

今後の目標について教えてください。

経営資源を更に投下して、品揃えやサービスを拡充することで、売上や利益を3倍程度に伸ばし、2020年度までの中期計画を確実に達成したいと考えています。JTBショッピングは、旅行販売とは異なるJTBグループの物販の公式サイトとして、会社やサイトのブランディングを意識しながら、お客様への提供価値が高いECサイトを目指し、成長していきたいと考えています。

アピリッツに対するご要望があればお聞かせください。

仕入先との情報連携や配送などバックエンド機能の整備、また販売サイトとして、更に安定的に商品・サービスを提供出来るシステム改修や保守についてソリューション提案を期待しています。

開発を振り返っていかがですか？

JTBのポイントシステムのAPI活用について、基本計画、要件定義等の上流工程に十分な手間と時間を費やせたため、その後の設計・製造・テスト・リリースの各フェーズは、スケジュールどおりに進めることが出来ました。JTBグループのシステム各会社とのコミュニケーション連携も奏功しました。（JTB商事様）

今回のプロジェクトでは、JTB商事様だけでなくJTB関連会社様にもご協力頂いたことで、普段よりも質が高い要件定義・設計を行うことができました。開発側も要件・設計が詰められていたため、スケジュールに遅れが発生せず、予定よりも早く実装が完了しました。今回のテストは、テストパターンが多く大変でしたが、予定よりも早くテストに取り掛かれたことで、念入りにテストを行うことができました。
（アピリッツ開発担当　奥田・児玉）